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人との出会いがうれしい その気持ちがいろいろなことに挑戦する原動力

むろね国際交流クラブ会長
桜田仁美さん
14年前に結婚のため来日。
中国山西省太原市出身。
室根町矢越
中国から日本に来て14年。
妻、母、職業人、中国語講師など、たくさんの顔を持つ桜田仁美さん。
平成10年、むろね国際交流クラブが設立されて以来の会員で、18年4月からは会長を務めています。
日本語検定に挑戦して現在2級。
通訳ガイドの講習を受け、「ニイハオ千厩観光クラブ」ではガイド役を務めるなど、多彩な分野で活躍します。
「言葉ができることで世界が広がる」と桜田さん。
日本語は、日本に来てから猛勉強。
「矢越では車がないと暮らせないから」と車の免許を取るために教本を読み返し、子供ができてからは母親学級などに参加した際に育児関係の言葉を学び、冠婚葬祭の手伝いでもと、常に電子辞書を離さない毎日。
約3年でだいたいの日本語をマスターしました。
自身は克服したものの、「日本に住む外国出身者にとって一番大きいのは言葉の壁」と桜田さん。
外国出身者向けの日本語教室があるのは一関、室根、川崎の3地域のみ。
「学べる機会が増えれば」と語ります。
そして「出産して子供が大きくなると、PTAなどの付き合いもある。
周囲の人たちには、文化の違いを認めて接してもらえれば」と外国出身者の声を代弁します。
「勉強することで出会いがある。外国人だからということにとらわれず、人としてさまざまなことを体験してみたい」と桜田さん。
国際交流クラブや小学校で行った料理教室では、皮から作る本場のギョウザづくりが大好評。
人との出会いの喜びが、桜田さんのものごとに挑戦する原動力です。