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花火大会復活にかけたこの一年「かわたまドン太くん」と一緒にPRに奔走

22年4月から一関商工会議所青年部川崎支部長。
この8月、2年ぶりに開催された「おらが自慢のでっかい花火大会」。
名物の2尺玉をはじめ、大小1万発もの花火が夜空を彩りました。
事業所や個人の提供のほか、多くの人の善意による募金花火も打ち上げられました。
この募金に一役買ったのが、「かわたまドン太くん」です。
ドン太くんは花火の妖精の子供で、お祭りが大好き。
いつもは2尺の大きさ―このマスコットを製作したのは、一関商工会議所青年部川崎支所の部員です。
産声を上げたのは昨年秋。「花火大会の中止が決まった後の青年部の会合で、“ゆるキャラ”で花火大会を盛り上げようと落書きしたのがきっかけ」と同支部長の遊佐芳昭さんは振り返ります。
今年5月、約2週間かけて部員が手作り。青年部の総会でデビューした後は、市内各地のイベントに出向き、花火大会のPRに奔走しました。
イベントでの呼び掛けと、川崎町内外の店頭の募金箱に集まった善意は50万円近くで、例年の約10倍に及び、大会運営にも力が入りました。
県外での仕事を経験してからUターン。家業の建築業一筋の遊佐さんにとって、花火大会は夏に欠かせない、あって当たり前のこと。
「川崎町規模で花火大会を続けるのは、正直大変だ。運営を町民全体、市全体で担っていく工夫をして、継続していきたい。かつてこの地が北上川の水運でにぎわったように、花火大会を新たなにぎわいの核にしていければ」と先を見据えます。