一関学院が甲子園出場
8年ぶり6度目
オレたちの夏、夢の舞台へ―
第92回全国高校野球選手権岩手県大会は7月26日、盛岡市の県営球場で決勝を行い、ノーシードから勝ち上がった一関学院が8-2でセンバツ出場の盛岡大付を下し、8年ぶり6度目の甲子園切符を手中にしました。
昨年の秋季県大会優勝の一関学院は、今大会ノーシードで2回戦から登場。最初は硬さが目立つ試合運びだったものの、勝ち進むにつれ調子は上向きに。
準々決勝では水沢を完封、準決勝では昨夏の準優勝校盛岡一をコールドゲームで下し、波に乗りました。
決勝では「打って勝つ」の合言葉どおり打線が爆発。
主将宮本涼(3年)の2点適時打で2点を先制。
その後も機動力もからめ、盛岡大付の左右投手陣から15安打8点を奪う猛攻を見せました。
守っては、主戦の左腕高橋貴浩(3年)が7回途中まで4安打2失点の粘投。
救援した右腕沼田健人(2年)も2安打無失点と好投。バックも無失策と支え、参加74校の頂点に立ちました。
7月28日、小野寺佳代子校長と高橋滋部長、沼田尚志監督、宮本涼主将の4人は、市役所を訪れ、勝部市長に甲子園出場決定を報告。勝部市長は「地震からの復興、川崎花火大会の復活、一関学院の甲子園復活など―。今年は市にとって特別な年。甲子園でのさらなる活躍を期待したい。おおいに暴れてきてほしい」と激励しました。
沼田監督は「1年間自主的に頑張ってきたことを素直に出して、本気で日本一を狙ってほしい」と語り、宮本主将は「(県大会では)最後まであきらめずにみんなで勝利に向かっていけた。野球を楽しみ、笑顔で打ち勝つ野球を全国に見せつけたい」と決意を新たにしていました。
全国大会は8月7日、阪神甲子園球場で開幕します。
(大会の写真は岩手日日新聞社の協力をいただきました。)
県大会ベンチ入りメンバー
背番号 氏名
1 高橋貴浩(3・一関)
2 荒木俊樹(3・大船渡)
3 菅原瑛真(3・千厩)
4 宮順之介(2・北松園)
5 松田惇(2・築館)
6 宮本涼(3・東水沢)
7 小笠原晶久(2・見前南)
8 榎本大輝(3・大船渡)
9 佐藤大輝(2・桜町)
10 増田亮介(3・花泉)
11 嶋村拓郎(2・気仙)
12 浅沼竜磨(2・宮守)
13 小山田拳也(3・花泉)
14 佐藤敬太(2・船迫)
15 佐藤琢耶(2・大船渡)
16 安彦勇(3・前沢)
17 沼田健人(2・東仙台)
18 百井淳平(2・下橋)
19 蛇口由将(3・下小路)
20 九島匡平(2・大舘東)
※敬称略。()内は学年・出身中
監督と主将のコメント
沼田尚志監督
8年ぶり、ようやく優勝することができました。
負けが続いていたが、市民の皆さんにはいつも温かい応援をいただき感謝しています。
自分たちで考え、自主的に頑張ってきた選手。甲子園で勝ち上がり、本気で日本一を狙って頑張った成果を出してもらいたい。
宮本涼主将(3年)
昨年夏の初戦敗退の翌日にミーティングを行い、自分たちで「打って勝つ」を合言葉に決めました。
目標は日本一になること。甲子園では、学院の「打って勝つ」野球を全国に見せつけたいと思います。
野球を楽しみ、チーム全員が笑顔で頑張ってきます。
一関学院高野球部甲子園出場の歴史
昭和22年野球部創部
夏の甲子園
昭和49年 第56回大会
昭和61年 第68回大会
昭和62年 第69回大会
平成4年 第74回大会
平成14年 第84回大会
春の選抜甲子園
平成18年 第78回大会
平成20年 第80回大会※平成4年の大会までは 一関商工高として出場
県大会の戦績
【2回戦】
一関学院 0 0 1 0 0 0 1 0 0 2 一戸 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 (投)高橋―沼田
【3回戦】
(投)増田―嶋村―高橋―沼田
一関学院
0 1 1 1 0 0 3 1 0 7 軽米 1 0 0 0 0 1 0 2 0 4
【4回戦】
(投)高橋(7回コールド)
一関学院 0 0 5 0 3 1 0 9 盛岡工 0 0 1 0 0 0 0 1
【準々決勝】
(投)高橋―沼田
一関学院 0 0 0 0 0 0 0 2 1 3 水沢 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
【準決勝】
(投)高橋(7回コールド)
一関学院 3 0 1 0 0 5 0 9 盛岡一 0 0 2 0 0 0 0 2
【決勝】
(投)高橋―沼田
一関学院 0 0 2 0 1 4 0 0 1 8 盛岡大付 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2
(広報いちのせき 平成22年8月15日号)