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手塩にかけて育てた牛 品質に見合った評価がほしい そのために目指すブランド化

若手和牛生産者のリーダー
佐藤良さん
「いわて南牛を日本一のブランド牛にしたい」―そんな願いを持った40人の若手和牛生産者が組織した「いわて南牛Pro5」。
知名度向上を目指した活動を行い、今年2月には東京都中央区のいわて銀河プラザでいわて南牛フェアを開催。
試食販売により安全安心で味わい深いいわて南牛をアピールしました。
「試食してもらっての反応は良かったが、実際の購入に結び付けるのは難しかった。消費者への知名度はまだないが、活動を始めたばかり。こつこつ続けていくしかない」と同会代表の佐藤良さんは語ります。両親と農業経営に携わる良さん。
肥育牛を年間約25頭出荷するとともに、水田約4ヘクタールを耕作しています。
和牛肥育は生後10カ月の子牛を購入し、20カ月肥育して市場に出荷。
良さんが日ごろ心がけているのは「牛をよく見ること。牛には個体差があるので、観察することでその牛に合った管理ができる」と説明します。
肉質、味ともに高い評価を受けているいわて南牛ですが、地名度不足から品質が価格に反映されにくい面も。
「産地として品質には自信がある。見合った評価をしてもらうのが願い」と良さん。
今年は、いわて南牛取扱店に生産現場を見てもらい意見交換を行ったり、取扱店マップを作成したりすることで「安全安心で高品質ないわて南牛という認知度を向上させ、消費拡大につなげたい」と会員の思いを代弁します。
(広報いちのせき 平成22年6月15日号)